こんばんは!
パーソナルジム MYroutinGYM(マイルーティンジム)目黒店の浅田です。
今日の投稿は、肩関節インピンジメントのリハビリテーションに関して、私が受けた質問に対する答えになります。
肩関節インピンジメント-識別の3つの要点
肩関節インピンジメントはかなり広義の用語で、私たちの多くはそれを当然のように思っています。
“膝蓋大腿関節痛”のように、かなり無意味な用語になってきました。
一般の人々に対して障害を説明するとき、“肩関節インピンジメント”のように、非専門的な用語を使用することは問題ありませんが、専門家として、適切な評価と治療を保証するためには、できる限り詳細に明記することが得策と言えるでしょう。
ノートから引っ張りだし、特定の人に使える、魔法のような“肩関節インピンジメントのプロトコールはありません。
肩関節インピンジメントを分類し区別するために私が考えている3つの要素。
1. 部位
これは一般に、回旋腱板の、滑液包側なのか関節面側か、どちら側でインピンジメントが起きているのかということです。
下の肩MRI画像を見てください。
赤い矢印で示されている通り、滑液包側は回旋腱板の外側になります。
これはおそらく、一般に“肩関節インピンジメント”と呼ぶときに、皆が意味している“標準的な肩関節肩峰下インピンジメント”です。
緑の矢印は、回旋腱板の内側、または、関節面を指しています。ここでのインピンジメントは、“関節内インピンジメント”と呼ばれています。
この2つは、原因、評価、治療の観点からも違いがありますし、だからこそ、最初の識別が重要になります。
詳細はまた後で。
2. 衝突している構造
私にとっては、これは滑液包側、あるいは、肩峰下インピンジメントのことであって、回旋腱板がどの構造に対して衝突しているのかについて言及しています。
下の写真に見ることができるように(両側の写真)、肩峰下のスペースはとても狭く、あまり余裕もありません。
事実、“スペース”というものはほとんどなく、回旋腱板や肩峰下滑液包を含む、多くの組織がこの空間を横切っています。
実際には、腕を動かすときは、いつも衝突が起こっています。
インピンジメント自体は正常なもので、私たちすべての人に普通に起こっているのですが、それが過剰になったとき、病変が起こります。
組合わさって、または、どちらか単独で起こることもある、肩峰アーチと烏口肩峰アーチインピンジメントを識別してみたいと思います。
評価と治療に関してはとても似通っていますが、烏口肩峰インピンジメントに関して、小さな修正を2、3していきたいと思います。
これに関しては以下で述べます。
3. インピンジメントの原因
これが、私が“一次的”と“二次的”肩関節インピンジメントと言及していることです。
一時的なインピンジメントとは、インピンジメント自体がその人にとって主要な問題であるということです。
これについて良い症例は、下の写真にあるように、フック状の肩峰のような解剖学的な問題があって、インピンジメントが起こっている場合です。
肩峰の多くは、平坦であるか、カーブしているのですが、フック状、または、先端に棘がついているような人もいます(赤で示している)。
二次的インピンジメントとは、おそらく活動や姿勢、硬さや筋力のアンバランスが原因で、上腕骨骨頭が回旋軸から逸脱し、インピンジメントを起こしていることを意味しています。
もっとも単純な症例は、回旋腱板の弱化です。
このシナリオでは、三角筋が回旋腱板の筋力を上回り、上腕骨骨頭を上方に移動させ、結果として、上腕骨頭と肩峰の間で回旋腱板が衝突します。
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